2020年1月 オーストラリアの環境問題
2020年1月、オーストラリア人が不安に感じている5つの環境問題
環境問題は今や明らかにオーストラリアが直面する最重要課題であり、山火事の発生は我々全体の懸念を最近増大させましたが、実際のところ、懸念の潮流はここ数年高まっています。誰が、そして何を不安に感じているのか、5つのポイントにまとめました。環境問題に焦点を当てたIpsos Issues Monitorのインフォグラフィックをダウンロードしてご覧ください。
- 平均値は誤解を招く可能性がある。私たちはすべての問題について同程度に不安に感じているわけではありません。全体としてはオーストラリア人が環境を国の最重要課題(41%)に選んだにもかかわらず、世代による差があります。ミレニアム世代(48%)とZ世代(45%)が最も心配しており、次いでベビーブーマー世代(42%)、X世代(37%)となっています。また、建設業者の30%が国の最重要課題として環境を挙げていますが、実際彼らは、医療(40%)と犯罪(35%)の方を不安に感じています。
- 気候変動に対する不安はかなりの部分に影響しているが、すべてではない。1月にオーストラリア国民が環境問題を国の最重要課題に選んだ理由を明らかにしたところ、国民は主に気候変動、干ばつ、森林火災を挙げていました。一部の市民はこれらのトピックを関連させて考え(例えば、気候変動=ひどい干ばつ=さらにひどい山火事の状況)、他の市民は水(例えば、河川管理不良=魚の死骸)と土地(例えば、気候変動+高燃料負荷=森林火災)に関する天然資源管理の失敗に関連して気候変動と干ばつを議論していました。現在の懸念を挙げるだけでなく、将来の懸念(例えば今日の死んだ魚は、明日の死んだ惑星)を挙げる人も多く、オーストラリアがもっと再生可能なエネルギー源に積極的に移行することが緊急に必要だと記した人もいました。また、政府内には気候変動の存在を認めることに苦慮している人がいるという認識や、公共や民間でマクロ的な解決策を開始できるような環境作りへの政府の積極性の不足も指摘されました。廃棄物、消費、人口増加、プラスチック問題に関するコメントもありました。
- オーストラリア国民の高まる懸念は、世界的な傾向の一部である。オーストラリアの状況は独特ですが、環境問題への懸念が高まっているのは私たちだけではありません。例えば、カナダ国民は最近の連邦選挙に向けて、環境を国の最重要課題に選びました。そして、オーストラリア人と同様、イギリス国民は、環境問題についてこれほど心配したことはありませんでしたが、イプソスのロンドンオフィスで1980年代から実施している調査、Ipsos Issues Indexでは、イギリス人の環境と汚染に関する懸念が2019年末にかけて前例のないレベルに高まっていることがわかりました。
- オーストラリア人が「どの政党が環境問題にうまく対処できると考えるか」は、世代によって分かれる。大まかに言えば、若い人ほど、緑の党(The Greens)が環境問題に対処するのに最適だと思う傾向があります。それとは対照的に、年齢が高くなるほど保守連合(Coalition)が最適だと考える傾向です。1月には、若いオーストラリア人の比較的高い割合が、どの政党が能力があるかわからないとし、年配層の比較的高い割合が、どの政党も能力がないとしました。この問題で最もオーストラリア人の心に響いていない政党は、労働党(ALP)でした。
- オーストラリア人は自然環境へのアクセスを非常に重視しており、それが将来の経済安全保障につながっていく。イプソスのレポート、Ipsos Life in Australia Reportでは、 オーストラリア人の「住みよい場所」に関する最重要条件の一つは、自然環境へのアクセスだということです。これは特に境問題は今や明らかにオーストラリアが直面する最重要課題であり、山火事の発生は我々全体の懸念を最近増大させましたが、実際のところ、懸念の潮流はここ数年高まっています。誰が、そして何を不安に感じているのか、5つのポイントにまとめました。環境問題に焦点を当てたIpsos Issues Monitorのインフォグラフィックをダウンロードしてご覧ください。
- 平均値は誤解を招く可能性がある。私たちはすべての問題について同程度に不安に感じているわけではありません。全体としてはオーストラリア人が環境を国の最重要課題(41%)に選んだにもかかわらず、世代による差があります。ミレニアム世代(48%)とZ世代(45%)が最も心配しており、次いでベビーブーマー世代(42%)、X世代(37%)となっています。また、建設業者の30%が国の最重要課題として環境を挙げていますが、実際彼らは、医療(40%)と犯罪(35%)の方を不安に感じています。
- 気候変動に対する不安はかなりの部分に影響しているが、すべてではない。1月にオーストラリア国民が環境問題を国の最重要課題に選んだ理由を明らかにしたところ、国民は主に気候変動、干ばつ、森林火災を挙げていました。一部の市民はこれらのトピックを関連させて考え(例えば、気候変動=ひどい干ばつ=さらにひどい山火事の状況)、他の市民は水(例えば、河川管理不良=魚の死骸)と土地(例えば、気候変動+高燃料負荷=森林火災)に関する天然資源管理の失敗に関連して気候変動と干ばつを議論していました。現在の懸念を挙げるだけでなく、将来の懸念(例えば今日の死んだ魚は、明日の死んだ惑星)を挙げる人も多く、オーストラリアがもっと再生可能なエネルギー源に積極的に移行することが緊急に必要だと記した人もいました。また、政府内には気候変動の存在を認めることに苦慮している人がいるという認識や、公共や民間でマクロ的な解決策を開始できるような環境作りへの政府の積極性の不足も指摘されました。廃棄物、消費、人口増加、プラスチック問題に関するコメントもありました。
- オーストラリア国民の高まる懸念は、世界的な傾向の一部である。オーストラリアの状況は独特ですが、環境問題への懸念が高まっているのは私たちだけではありません。例えば、カナダ国民は最近の連邦選挙に向けて、環境を国の最重要課題に選びました。そして、オーストラリア人と同様、イギリス国民は、環境問題についてこれほど心配したことはありませんでしたが、イプソスのロンドンオフィスで1980年代から実施している調査、Ipsos Issues Indexでは、イギリス人の環境と汚染に関する懸念が2019年末にかけて前例のないレベルに高まっていることがわかりました。
- オーストラリア人が「どの政党が環境問題にうまく対処できると考えるか」は、世代によって分かれる。大まかに言えば、若い人ほど、緑の党(The Greens)が環境問題に対処するのに最適だと思う傾向があります。それとは対照的に、年齢が高くなるほど保守連合(Coalition)が最適だと考える傾向です。1月には、若いオーストラリア人の比較的高い割合が、どの政党が能力があるかわからないとし、年配層の比較的高い割合が、どの政党も能力がないとしました。この問題で最もオーストラリア人の心に響いていない政党は、労働党(ALP)でした。
- オーストラリア人は自然環境へのアクセスを非常に重視しており、それが将来の経済安全保障につながっていく。イプソスのレポート、Ipsos Life in Australia Reportでは、 オーストラリア人の「住みよい場所」に関する最重要条件の一つは、自然環境へのアクセスだということです。これは特に地方都市(Regional Australia)に当てはまります。オーストラリア人は、自然環境によってオーストラリアは幸運でユニークな国、オーストラリアのブランドが成り立っていると考えています。都市の知識や地域のサービス・来訪者に依存する経済構造に移行する中で、私たちの将来の安全保障は、健全な環境を維持することにかかっています。したがって、オーストラリアの排出量は地球規模ではごく一部でしかないから、気候変動には関係ないと言う人は、良くて近視眼的であり、悪くても危険な政策を支持しているのです。
この記事の内容は、オーストラリアで最も長く続いている調査 Ipsos Issues Monitorと、オーストラリア人の価値観と居住性に関する調査Ipsos Life in Australia Report を基に構成されています。