消費者信頼感ナショナルインデックス、10月から横ばい

今月のグローバル・消費者信頼感ナショナルインデックス(Consumer Confidence National Index)は、10月に記録した史上最高値、50.5を維持しました。

今月のグローバル消費者信頼感ナショナルインデックス(Consumer Confidence National Index)は、10月に記録した史上最高値、50.5を維持しました。 このナショナルインデックスは、現地の経済、個人の財務、貯蓄、大規模な投資に対する信頼度の現状と将来の見通しついて、24カ国の消費者態度を示す指標です。Ipsos Public Affairsが毎月、調査を実施しています。

この調査結果は、トムソン・ロイター/イプソスのプライマリ消費者センチメントインデックス(PCSI: Primary Consumer Sentiment Index)のデータを基にしています。2010年1月から米国、カナダ、イスラエルの18~64歳、その他21か国の16~64歳を対象に、毎月17,500件のアンケート調査を実施しています。

全体的に見ると、アルゼンチン(+8.3)、ロシア(+3.6)、中国(+3.4)など、10か国におけるナショナルインデックスの数値は、3か月で大幅な増加(+1.5%以上)を記録し、過去最高の増加となりました。一方、減少となったのはトルコ(-2.2)、韓国(-2.1)、インド(-1.6)では3ヶ月で大幅に減少(-1.5以上)しました。

ナショナルインデックス値のトップを飾ったのはまたもや中国(70.4)で、インド (64.5)、スウェーデン (63.2)、および米国(60.4)がその後に続いています。しかし、中国は3.4%増、インドは1.6%減で、この数か月で反対の方向に数値が増減する(中国は増加方向に、インドは減少方向に)という大きな変化が見られました。イタリアは、インデックス対象国の中で、引き続き低いスコア(38.0)となっており、南アフリカ(39.5)とともに、40.0以下を記録した2か国の1か国となりました。

プライマリ・ナショナルインデックスには、職の安定に対する認識を表す「ジョブインデックス(Jobs Index)」、経済に対する期待を表す「期待インデックス(Expectations Index)」、各国の投資環境に対する認識を表す「投資インデックス(Investment Index)」の3つの補助的な指標があります。

2017年11月のグローバルジョブインデックスのスコアは、7か国で大幅な増加を記録したため、3か月で0.7増となっています。中でも、アルゼンチン(+6.0)、ロシア(+5.5)、ベルギー(+3.2)には、最も大きな伸びが見られました。大幅減を記録したのは、スウェーデン(-5.0)とトルコ(-1.5)の2か国のみでした。全体的に見てみると、中国(70.7)が、ドイツ(70.4)を抜き、このインデックスのトップに躍り出たことがわかります。次いで、僅差ですが米国(69.5)、スウェーデン(68.0)となっています。
ブラジル(31.4)は、45.0以下を記録した唯一の国となっています。

グローバル期待インデックスのスコアは、今月も3か月で0.7の伸びを記録し、10月と同じく58.5を維持しています。アルゼンチン(+5.2)、サウジアラビア(+3.6)、イタリア(+2.7)、ポーランド(+2.7)、ロシア(+2.6)、日本(+2.2)、オーストラリア(+1.8)、中国(+1.6)、ハンガリー(+1.5)の9か国は、スコアが大幅に上昇しました。一方、韓国(-4.4)、トルコ(-3.4)、インド(-1.9)の3か国のみが、大幅減を記録した国となっています。
中国とインドは、10月に最高値を記録しましたが、今月の数値を見ると、中国は大きく伸び、インドは大きく縮小しています。

最後に、グローバル投資インデックスについても、引き続き3か月で1.7ポイント増を記録し、44.0を記録しています。11か国が大幅増を記録しており、中でもアルゼンチン(+10.9)、中国(+5.4)、メキシコ(+4.1)、スウェーデン(+4.1)で最も大きな伸び幅が見られまた。最も大きな減少を記録したのは、トルコ(-2.4)、韓国(-2.0)、インド(-1.6)の3か国となっています。中国は大きな伸びを、そしてインドは大きな縮小を記録したことから、中国(69.0)はインド(66.4)を抜いて、このインデックスのトップに躍り出ました。日本では、3か月で+3.4という大きな伸びが見られたものの、イタリア(28.2)と日本(29.5)は、またもや、同インデックスでは最小値を記録しています。

この調査結果は、トムソン・ロイター/イプソスのプライマリ消費者センチメント・インデックス(PCSI: Primary Consumer Sentiment Index)のデータを基にしています。イプソスは24カ国の消費者17,500名以上(米国、カナダ、イスラエルでは18~64歳、その他21か国では16~64歳)を対象に、Global @dvisorでオンライン調査を実施しています。
 

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