知っている悪魔:日本における男女の不平等
多くの点で先進的な社会である日本は、他の先進国やアジアの近隣諸国と比較して、男女間の不平等に関して大きく遅れをとっています。世界経済フォーラムによると、日本は153カ国中120位に位置し、男女平等の格差は34.4%です。
政治的エンパワーメントの不足と経済的参加・機会の不足が日本の重要な課題です。女性の収入は男性の44%に過ぎず、ビジネスや政治における意思決定権もほとんどありません。男女共同参画の進展は、日本政府が表明した意図を大きく下回っているのが現状です。
では、その怒りはどこにあるのでしょうか。日本人は、調査した27カ国の中で、「男女平等の実現は、私個人にとって重要である」という意見に同意する割合が最も低いことがわかりました。女性にとってでさえ最優先事項でもないようです。この意見に同意する女性は41%、男性は31%でした。
日本では、性差は自然なものであり、必要なものであると考えられています。問題の枠組み、文化的背景、社会的・制度的影響など多くの要因が、現在の慣行を強化し、男性と女性ができること、なれるものについての考えを制限しています。
男女共同参画社会の実現は、日本にとって経済的、社会的、個人的に莫大な利益をもたらすものです。特に、人口動態、経済、技術、地政学的な変化という難題を克服する際には、なおさらです。
この記事では、男女共同参画への取り組みにおいて、日本が変化するよりも縮小することを選択し、国や国民の機会をどのように逸しているかを探ります。
詳しくはこちらでお読みください: The Devil You Know.
この章は、日本で進行中の Ipsos Flair プロジェクトの第一部を構成しています。
Ipsos Flairコレクションは、世界各国の社会的、経済的、政治的背景を調査しています。情熱と好奇心をもって、私たちの現地の専門家は国のムードをとらえ、調査結果を意思決定者のための刺激的なインサイトに変えていきます。ブラジル、コロンビア、フランス、インド、インドネシア、イタリア、ロシア、メキシコ、ペルー、韓国、サウジアラビア、タイの各版では、世界がいま直面している重要なトピックについて、現地のさまざまな視点から考察を深めています。詳しくはこちらをご覧ください。