グローバル消費者信頼感、引き続き上昇

4月のグローバル消費者信頼感インデックス(Global Consumer Confidence Index)は、50.9となっています。

今月のグローバル消費者信頼感プライマリーインデックスは3月の50.6からわずかに上昇し、50.9になりました。プライマリーインデックスでは、対象国24カ国の人々が自国の経済の現状と将来の見通し、個人の財務、貯蓄、大規模な投資に対する信頼感に関する消費者の意見をイプソスが毎月調査しています。

プライマリーインデックスのスコアでは、ハンガリー(+7.2)、サウジアラビア(+4.6)、ロシア(+4.4)、イスラエル(+3.7)、イタリア(+3.1)、中国(+2.6)、アメリカ(+2.0)の7カ国で各国で1.5ポイント以上の上昇が見られ、大幅に上昇しました。

インデックス対象の24カ国の中で最も高い信頼感を示したのは中国(72.3)、インド(64.6)、アメリカ(63.6)、スウェーデン(62.8)で、最低はトルコ(38.6、40ポイントを下回った唯一の国)でした。

消費者信頼感インデックスを構成するサブインデックスは、職の安定を示すジョブインデックス、経済的期待感を示す期待インデックス、投資に関する各国状況への意見を示す投資インデックスの3つがあります。

4月のジョブインデックス(58.8)は過去3ヶ月で1.3ポイント上昇し、昨年同期比では3.2ポイント上昇しています。今月スウェーデン(76.8)はジョブインデックスで中国(74.1)とアメリカ(73.4)の両国を抜いて、24か国の中で最高スコアを記録しています。一方、1月に引き続き、今月の最低スコアはブラジル(34.7)となっています。

ハンガリー(61.9)は過去3ヶ月で7.0ポイントの上昇を見せ、24カ国中最大の伸び幅となりました。スウェーデン(+5.8ポイントで76.8)と中国(+4.3ポイントで74.1)もジョブインデックススコアで大きな伸びが見られます。一方、ポーランド(60.7)とフランス(55.2)ではどちらも4ポイント以上下降しています。

グローバル期待インデックスは60.0で、過去3ヶ月で1ポイント上昇しています。このインデックスで最高スコアを記録したのは中国(73.5)とインド(70.1)で、トルコ(45.4)が最低でした。

また、ハンガリー(+8.7)、イタリア(+4.9)、サウジアラビア(+3.9)、スペイン(+3.9)、ロシア(+3.7)、ブラジル(+2.3)、アルゼンチン(+2.1)、イスラエル(+2.0)、スウェーデン(+1.9)、オーストラリア(+1.8)、イギリス(+1.5)の11カ国で1.5ポイント以上の伸びが見られます。一方、1.5ポイント以上下降したのは3カ国のみで、中でもポーランド(-5.0)の下げ幅が最大となっています。

4月のグローバル投資インデックス(44.3)はこの3ヶ月で0.6ポイントの下降にとどまり、大きな変化はありません。9カ国で1.5ポイント以上の伸びが見られ、中でもロシア(+7.1)、サウジアラビア(+6.4)、ハンガリー(+5.3)ではその傾向が顕著です。一方12カ国で下降が見られ、中でもメキシコ(42.2)では7.7ポイントと大幅に下降しています。中国(71.1)、インド(66.2)、アメリカ(57.6)、スウェーデン(56.4)が高スコアの4カ国です。日本(28.2)は投資インデックスで24か国中の最低スコアを記録しました。スコアが35ポイント以下の国は日本のほかトルコ(31.7)、イタリア(32.2)、フランス(32.3)でした。

この調査結果は、トムソン・ロイター/イプソスのプライマリ消費者センチメント・インデックス(PCSI: Primary Concumer Sentiment Index)の移動平均データを基にしています。イプソスは24カ国の消費者17500名以上(米国、カナダ、イスラエルでは18歳~64歳、その他21カ国では16歳~64歳)を対象にグローバルアドバイザーのオンライン調査プラットフォームを利用して毎月実施するものです。オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、スペイン、イギリス、アメリカでは各国1000サンプル以上、アルゼンチン、ベルギー、ハンガリー、インド、イスラエル、メキシコ、ポーランド、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、韓国、スウェーデン、トルコでは各国500サンプル以上で構成されています。

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