2019年 グローバル インフラ インデックス - 国民の満足度と優先事項
グローバル調査の主な結果
グローバル調査によると、インフラ全体の評価は昨年の落ち込みから回復し、37%が肯定的(5ポイント上昇)、30%が否定的(4ポイント下降)、残りの33%はどちらでもない/わからないと回答しています。
![Overall, how satisfied or dissatisfied are you with [COUNTRY’S] national infrastructure? | Regions | Survey | Infrastructure | Global @advisor | Ipsos](/sites/default/files/inline-images/infrastructure-2019-global-regions-overall.png)
この結果は地域によって異なります。例えば、ヨーロッパでは否定的な意見が肯定的を4%上回っていますが、アジア太平洋地域では肯定的が否定的を27%上回っています。
セクター別では、昨年同様、空港が最も肯定的に評価され(67%)、次いでデジタルインフラ、上下水道、高速道路・主要道路(54%-55%)となっています。洪水対策に加えて、電気自動車の充電設備が世界的に最も否定的な評価を受けたセクターとなっており(否定的55%)、次いで自転車インフラ(51%)となっています。
優先順位という観点では、いくつかのセクターは、28カ国の国民によって公平に優先順位がつけられていますが、太陽光発電のインフラ(評価項目として今年初めて含まれる)は、地元の道路網に取って代わって最優先とされており、上下水道と洪水対策がそれに続いています。
将来の経済成長のためにはインフラが不可欠であるとの確信は強いのですが、人々は増税や改善のための借り入れには冷淡です。
大多数は、新しいインフラに投資する前に既存のインフラの維持と修復を優先し、政治家よりも技術専門家による新しいインフラの決定を望むと回答しています。
8つの要素の中で、環境と品質は将来の計画において比較的重要であると考えられています。
ほとんどの調査対象者は、国外および民間セクターからのインフラへの投資に対して懸念はないようです。
国民は、原則的に地元での新しいインフラの構築を支持しています(支持66%、反対7%)。しかし、新しいインフラ構築のせいで交通量と渋滞が増加するとなれば支持率は34%に下がり、地域経済を改善させるとなれば支持率は75%に達します。
G8に関する主な調査結果
世界平均と比較すると、G8諸国のインフラに対する全体的な満足度は同程度ですが、これはフランスの49%という高い水準からイタリアの12%まで、かなりの幅があります。
G8諸国は、住宅供給や太陽エネルギーなど、いくつかのインフラ分野について比較的否定的である一方、上下水道については肯定的です。
世界平均と比較して、将来の投資の優先度が比較的高いのは地域の道路網です。
G8市民は他の国の人々と同様の態度をとっています。しかし、外国や民間からの投資についてはあまり肯定的ではありません。