テトラパック、イプソスのグローバル調査に基づく2020 Indexを発表

新型コロナウイルスの大流行によって助長された食料安全環境のジレンマが、新たな調査により明らかになりました。

オーストラリア、ブラジル、中国、フランス、インド、ナイジェリア、パキスタン、ロシア、米国の8,500人を超える消費者を対象にした世界的な調査では、新型コロナウイルスが環境に取って代わり、消費者の最大の懸念事項となっていると結論づけられています。食品の安全性と食品の安全保障に関する懸念は、消費者が環境に対する不安とのバランスを取ろうとするにつれて大きく高まり、この2つの問題の間で直面するジレンマを浮き彫りにしています。

健康は現在、食品の安全性と衛生に関する問題の高まりにつながっています。調査対象者の3分の2は、健康であることが安全であると言っています。食品の安全性の向上は、メーカーの最優先課題として挙げられています。

これに関連して、透明性と信頼がかつてないほど重要になっています。消費者のほぼ5人に3人が、製品の生産についてできる限りのことをすべて知りたいと言っています。 由来や出所は購入を促す最重要要因の一つです。

テトラパック Index 2020 、食品廃棄物の問題にも注目しています。これは調査対象者の4分の3以上が懸念とみなしています。新型コロナウイルスのサプライチェーンへの影響は、食品廃棄物が喫緊の課題であるという認識を高めました。消費者は食品廃棄物の削減を自分たちが影響を及ぼすことのできる問題のトップに、そしてメーカーの優先事項のトップ3の一つに挙げています。しかし、紛らわしい「賞味期限」の表示が障壁となっており、ブランドにとっては、パッケージに掲載する情報やQRコードなどを使用するコネクテッドパッケージなどを通じたコミュニケーションを改善するチャンスでもあります。

消費者は、持続可能な容器包装をメーカーの優先事項のトップであると考えており、調査対象者の5人に4人は、企業は容器包装のリサイクルや再利用を支援する義務があると言っています。紙パックは最も環境に優しい選択肢の一つと考えられている一方で、プラスチック廃棄物は依然として主要な懸念事項であり、業界は再生可能素材への関心を高めています。

昨年の指標で見られた健康と環境の収束は、 「人」 と 「地球」 の問題が重なっていくにつれて、他の懸念を包含するようになりました。

イプソスが実施した2020年の調査結果は、以下からのデータに基づいてまとめたものです。

  • グローバル消費者調査:オーストラリア、ブラジル、中国、フランス、インド、ナイジェリア、パキスタン、ロシア、米国の8,500人以上の消費者を対象にしたグローバル調査 (n=8501) 。2020年6月~7月に調査を実施。調査対象者は各市場で1000人以上。
  • ソーシャルインテリジェンス:テキストと画像ベースのデータソースを含めた、2020年6月までの24カ月間の米国とインドにおける約75,000件のオンラインでの消費者の会話を分析したオンラインソーシャルメディア調査。
  • デスクリサーチ:既存のデータとレポートの徹底的なレビュー。

サステナビリティに関するイプソスの考え方とサービスについては、https://www.ipsos.com/ja-jp/sustainabilityをご覧ください。

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