世界が懸念していることー2020年5月
最新の「世界が懸念していること What Worries the World調査」によると、世界の調査対象者の55%が新型コロナウイルスは自国が直面している最大の問題の一つだと回答しています。これはコロナウイルスが最初に調査に導入された前月の63%よりは低くなりましたが、ほかの上位5つの問題と比較しても依然として高い割合となっています。
国民がコロナウイルスについて最も懸念している国は、マレーシア(74%)、日本(73%)、英国(71%)などです。この問題は、調査対象27カ国のうち18カ国でトップとなり、先月の27カ国中24カ国から減少しました。
先月からの大きな変化は、アルゼンチン、イタリア、南アフリカ、韓国、スペイン、トルコの6カ国でコロナウイルス問題に代わって失業が最大の問題と見られていることです。
失業に対する懸念は、全体では前月から7ポイント上昇し、42%に達しました。これは5年ぶりの高い割合です。失業の懸念が最も高いのはスペイン(66%)、イタリア(65%)、南アフリカ(60%)です。
新型コロナウイルスと失業以外が懸念事項のトップとなっているのは3カ国だけで、ハンガリー (健康) 、メキシコ (犯罪と暴力) 、ロシア(貧困と社会的不平等)です。
一方、調査では未来に対する楽観的な見方は交錯してることがわかります。55%の人々が「自国は間違った方向に進んでいる」と回答、45%は「正しい方向に進んでいる」と回答しています。これは27カ国で大きく異なります。
サウジアラビア(91%)、インド(72%) 、マレーシア(68%)は 「正しい方向に進んでいる」 という回答が最も多く、チリ(24%)、フランス(25%)は4人に1人にすぎませんでした。
詳細な結果については、要約資料をご覧ください。