イプソス |Data Dive |女性の平等
イプソス |Data Dive |女性の平等

Data Dive: 女性の権利に関する取り組みについて、男性は何を思うのか?

性別に関係なく平等を追求し続ける32カ国の人々の声を、5つのポイントでご紹介します。

3 月には、女性の権利向上について多くの議論が交わされます。

そして多くの女性が、彼女たちの曾祖母が夢見ることしか出来なかった自由を謳歌する一方、現実には依然として多くの課題が残されているのです。

アフガニスタンの10代の少女や若い女性たちは、中等教育、大学、短大にすら通うことができません。

一方、イランでは最近、女子生徒の毒ガス被害が報じられています。また、数十年前から女性が外で働くようになった民主主義国家でも、同じ仕事をしても男性より賃金が低い場合が多いのが現状です。

平等が声高に叫ばれていますが、国連は世界の男女の賃金格差を解消するには257年かかると予測しています

より多くの女性にとってより公平な社会を実現するために、まだまだやるべきことがたくさんあることは明らかです。

米国では女性史月間が終わり、2023年の国際女性デーの記念行事から数週間経過した今、イプソスの最新の国際女性デーに関する調査をより深く掘り下げ、男性が男女平等に関する活動についていま何を考えているのか、興味深い考察をご紹介します。

  1. 良いニュース/悪いニュース
    良いニュース?男性のほぼ3人に2人(32カ国の平均で63%)が、自国の社会的、政治的、あるいは経済的権利の面で、女性と男性の間に不平等があることに、やや/強く同意している。
    悪いニュース?多くの男性は女性が不平等に直面していることを認めているが、ほとんどの男性(58%)は、状況は十分に前進していると考えている。イプソス |データ ダイブ |女性の平等
  2. ものの見かたがすべて
    実際、半数以上(グローバルの平均で55%)の男性が、女性の平等のための取り組みが行き過ぎ、男性が差別されるようになったと感じている。さらに、男性が差別されていると考える女性も(それでもかなりの少数派だが)いる。イプソス |データ ダイブ |女性の平等
  3. 負荷が大きい?
    差別を感じていることに加え、多くの男性(グローバルの平均で59%)が、平等をサポートすることへの期待が大きすぎる、と回答。イプソス |データ ダイブ |女性の平等
  4. 沈黙を守る
    自分が求められすぎていると感じる男性がいる一方で、グローバルの平均で3分の1強の男性が、自分はフェミニストであると回答している。しかしそのことを誰かに話したことのある男性はごく一部である。
    女性もまた自分をフェミニストと定義することに慎重なようで、グローバルの平均で44%が自分をフェミニストと定義しているのに対し、過去1年間に誰かにそうだと話したことがあると回答した女性はわずか8%にとどまっている。イプソス |データ ダイブ |女性の平等
  5. 結果への恐怖
    活動家からビジネス リーダー、政治家に至るまで、あらゆる人が 3 月だけでなく 1 年を通して、フェミニストであることやこの問題を支持することの重要性について訴え続ける一方、男女問わずかなりの割合の人が、この問題に関する発言に対して起こりうる結果についてかなり神経質になっている。 イプソス |データ ダイブ |女性の平等

レポートを読む

Related news