2020年を振り返る

この1年は、重大な変化の年でしたー現実にも、予想でも。年末に向けて一息入れながら、2020年の目もくらむような出来事の中で見落としていたかもしれないイプソスのの調査ハイライトを紹介します。

2019年から2020年への年の変わり目には、世界の4分の3は2020年は前年よりも良い年になるだろうと予想していました。その予想は現実にはならなかったかもしれませんが、回復のポジティブな兆候を示すことができます。この困難な年にあっても、幸福度の全体的なレベルは変わることがなく、健康、人との関係性、安全性がより重視されるようになりました。

2020年はコロナウイルス危機によって永遠に忘れられない年となりました。「世界が懸念していること (What Worries the World) 調査」などのイプソスの世界的な調査では、常にリーダーボードを独占してきました。そして私たちはそのワクチンの展開が近づく一方で、不確実性と変化する現実の中で生きていかなくてはなりません。

イプソスでは、パンデミック中の態度と行動を追跡することに焦点を当てようと迅速に行動し、イプソスのエキスパートたちは、影響と変化が明らかになる中、それらを理解してきました。『Lives Disrupted』では、4つの時点に焦点を当てて、物事がどのように進んできたかを見ていきます。

この経験は世界中の多くの人々にとって困難なものであり、『危機状況を漂流する』では、これから暫く私たちが直面していかなくてはならないであろう、この多次元的な危機のさまざまな影響を明らかにし始めました。今こそブランドを考え直す時かもしれません。『コンテキストの変化、優先順位の変化』では、現在のコンテキストの中でなされた新しく、これまでとは異なる決定のいくつか見て、これを考察しています。

ここでは、健康、環境、仕事、ブランド、ジェンダー、人種と多様性を含む広範な10のテーマに基づいて2020年を振り返ります。これは、この目まぐるしい1年の間に、あなたが見逃したかもしれないイプソスのグローバル調査と分析からの重要な調査結果をまとめてご紹介しています。引用されているすべての調査の出典は、このページの最下部のリンクからご覧いただけます。

どんな未来が待っている?

パンデミックによって引き起こされた混乱は、自分たちがどんな世界を望むのか、どんな人生を望むのかについて、立ち止まって考える時間をくれました。最初は通常に戻りたいという欲求がありましたが、今では大きな変化を求める欲求も見られます。

What kind of future? | infographic | Ipsos

イプソスのグローバルトレンドのフレームワークは、態度や行動を支える価値観の変化には時間がかかるため、特定の期間に起こる変化の速度や程度を過大評価しないように注意を促しています。しかし、グローバルトレンドの最新の調査から得られた初期のエビデンスによると、例えば気候変動に対する行動を起こす重要性(このトピックは後述します)など、今年の激動の出来事を受けて価値観が動き始めたことが示されています。

健康的な生活

これは私たちの優先順位リストの先頭と中心になりました。世界のあらゆるところで「健康」は幸福の第一の源泉です。今日、コロナウイルスはがんを上回って、人々が直面する最大の健康問題であり、メンタルヘルスを支援し、ストレスに対処することの重要性がますます強調されています (メンタルヘルスは第3位、ストレスは第4位の重要な健康問題です)。

肯定的な点としては、この困難な年のプレッシャーにもかかわらず、また、医療システムの疲弊があるものの、優れたケアを提供する医療サービスへの信頼が高まっていることです(2018年調査と比較して9ポイント増)。対2018ポイント)。

医療システムは進化を続けています。加速しているものの一つにバーチャル医療の提供の分野です。このテーマは今年、イプソスの専門チームが探求しました。

気候の緊急事態

グローバルトレンド調査では「気候の緊急事態」が世界の共通認識であることがわかりました。そして環境への関心は年月が過ぎるからと言って薄れるものではありません。

Climate emergency | Infographic | Ipsos

10人中7人が、気候変動に対していま行動を起こさなければ、自国の政府は国民を失望させるだろうと回答しています。しかし、持続可能性は個人、企業、政府というすべての人々の責任でもあると考えられています。この複雑なトピックについては、 The Sustainability Imperative (持続可能性への影響)というページにまとめました。

デジタルの世界

今年、人々の交流、ショッピング、学習、仕事など、私たちの「オフライン」の様々な生活の側面が、オンラインチャネルに移行しました。これらの行動習慣は定着するのでしょうか?そしてその結果はどうなるのでしょうか?人々はオンラインショッピングが必ずしも簡単で、より楽しいものだとは考えていません。一方、一部の国ではより柔軟な労働習慣が定着するかもしれません。私たちがオンラインでより多くのメディアを消費するにつれて、誤った情報が存在する危険性が絶えずあります。

Digital world | infographic | Ipsos

男女(不)平等

今年のイプソスの調査によると、パンデミックの期間中には、健康面でも経済面でも女性が不均等に影響を受けています。

国際女性の日(International Women’s Day)に向けた私たちの調査では、男性の半数が職場における男女平等は存在すると考えていますが、女性では10人中3人に止まることがわかりました。女性の役割に関する固定概念は社会の中に根強く残っていますが、今年初めにイプソスが実施したグローバル調査では、ジェンダーの役割に対する人々の態度がどのように変化しているか、あるいは変化していないかを調査しました。 

Gender inequality | infographic | Ipsos

国のランキング

イプソスではさまざまな国の認識に関する調査を実施し、ランキングをしています。イプソス/アンホルト国家ブランド指数 (Ipsos/Anholt Nation Brand Index) によると、ドイツが50カ国ランキングの第1位です。一方、米国と中国は、今後10年間に世界情勢にプラスの影響を与えると予想される国としては、成功していません。

nations ranked infographic | NBI 2020 | Ipsos

イプソスは、2021年も引き続き世論を追跡し、トレンドを発展させていきたいと考えています。イプソスが毎月発行している調査ハイライト「イプソスアップデート (Ipsos Update)」をお読みください。また、ソーシャルチャネル @Ipsosをフォローしてください。

この『2020年を振り返る』のインフォグラフィックは、イプソスナレッジセンターが2020年12月に制作したもので、年間を通じて世界中のイプソスチームが実施した調査と分析に基づき、10のテーマに分けた調査結果の中から選択したものを提示しています。私たちは、この特別な年における、社会、市場、人々をより良く理解しようと努めています。引用されている調査の出典はこちらでご覧いただけます

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