初のグローバル富裕層調査データ
この調査では「グローバル・アフルエンサー(Global Affluencers)」に注目します。彼らは最初に試し、最初に買うアーリーアダプターであり、世界の購買を促進するパワフルなターゲットグループです。
グローバル・アフルエンサー(Global Affluencer)は、他の人たちに比べて可処分所得が高く、より頻繁に旅行をし、商品やサービスへの支出が多い世界の裕福な消費者です。初のグローバル富裕層のデータセットとしてリリースされた「イプソス2018グローバル富裕層調査」(Ipsos 2018 Global Affluent Study)では、彼らは誰よりも早く新製品を試し、それについて自身のネットワークに伝えると言われています。
この調査は、世界47カ国82,000人以上の高所得消費者を対象としています。「メディアやブランドのグローバルクライアントの多くが、グローバルリーチを定量化し、主要地域におけるオーディエンスのデモグラフィック、態度や行動などの類似点や相違点を理解するのに役立つグローバルツールを求めていました。」 と、イプソスのオーディエンスソリューションのグローバルヘッドであるAndrew Greenは述べます。
この調査で明らかになったことの一例をご紹介します。
アーリーアダプションで世界をリードする富裕層
- 最新版「イプソス グローバル富裕層調査」(Ipsos Global Affluent Study)の対象者の35%は、常に技術的にイノベーティブな製品を最初に試す人たちです。このことは、中東で最も高く、70%の人々が「最新テック製品を買いたいと考えている」と答えました。
- 購入意向は、必ずしも現在の所有の有無を反映するものではありません。ウェアラブルテック製品の所有に関しては、米国が世界を圧倒しています。米国富裕層の65%が現在スマートウォッチもしくはスマートグラスを個人所有しており、それに続く中東富裕層の所有率は49%です。
常に移動している富裕層
- 世界的に、富裕層は年間3億3,000万往復以上、国際線フライトを利用しています。
- 最も頻繁に利用するのは中東の旅行者です。30%が毎年5往復以上、国際線フライトを利用しています。
- 世界的に、富裕層の20%以上が年間21泊以上ホテルに滞在しています。ホテルの空室を埋める可能性が最も高いのはヨーロッパ人で、43%が21泊以上ホテルに滞在しています。
- 世界の富裕層世帯の60%以上が、自動車を2台以上所有しています(米国世帯は81%)。
高い収入、頻繁な投資
- 世界的には、55%が個人的に株式投資しています。おそらく驚くことではないのですが、株式投資は米国で最も人気が高く72%が行っています。一方、中東などの地域では、文化的に他の投資形態に比べ人気が低くなっています。投資の一形態としての保険と年金はアジアで最も人気が高く、68%が行っています。
国際メディアのヘビーコンシューマー
- 世界の富裕層人口の80%近くが、平均1ヶ月で43の国際テレビネットワークのうちの1つを視聴しており、25%以上が37の国際新聞もしくは国際雑誌のうちの1つ以上を購読しています。平均1週間で、これらのメディアブランドのいずれかのWebサイトにアクセスしている人は、半数弱です。
ヨーロッパ、中東、アフリカ、アジア太平洋地域、および米国で実施された「イプソス富裕層調査」(Ipsos Affluent Study)は、世界のメディアブランド、代理店、およびマーケティング担当者に向けて、金融、自動車、旅行などを含む主要な富裕層カテゴリーの特徴について、グローバルな視点を提供します。この調査では、属性情報、心理的項目、製品使用、ライフスタイルやレジャー、およびメディア消費などに関するインサイトを提供します。