Data dive: 2023年の総括

12 のインフォグラフィックスで、最高と最低の差が激しかった 一年におけるイプソスグローバルアドバイザーの主な調査結果を振り返ります。

イプソス |Data dive: 2023 の 総括

2023 年を生きるのは、まるでジェットコースターに乗っているような気分でした。

世界保健機関(WHO)がついに新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の終了を正式に発表し、いくつかの国では高騰していた物価がわずかに落ち着いたりと、喜ばしい出来事もありました。しかし、イスラエル・ハマス戦争の始まりや、ウクライナへの侵攻が続くという本当に悲しい出来事もありました。

2023 年はまた、記録的な猛暑と、人工知能 (AI) が今後数年間に私たちの生活に与えうる影響についての恐怖を煽る報道で溢れていました。もちろん、私たちはこれらすべてのタイムリーなトピックやその他の多くのことについて、オーストラリアから米国に至るまで、世界中の人々を対象に調査を実施しました。

ここでは、イプソスグローバル アドバイザーが実施した厳選した調査をもとに、生活費危機に対する圧倒的な不安で始まり、やや和らいだものの、依然として物価高に苦しむ人々の一年の様子を月別に見ていきます。

  1. 2023年1月:本当にピンチを感じる
    2023 年が明けると、インフレが 10 カ月連続で世界最大の懸念事項となり、40% (29 カ国の平均) が自国にとって生活費が主要な懸念事項であると回答し、前年の20% から大きく上昇しました。

    同時に、新型コロナウイルスに対する懸念は薄れつつあり、2022年初頭にパンデミックが最大の懸念事項であると回答したのは35%だったのに対し、2023年初めに同様に回答したのは13%でした。 イプソス |データダイブ: 一年の振り返り

  2. 2023年2月: 愛が溢れていた
    バレンタインデーに向けて、イプソスは、32 カ国の人々が配偶者やパートナーとの関係から恋愛や性生活に至るまで、あらゆることにどれだけ満足しているかを明らかにする調査を実施しました。

    心温まる統計がここにひとつあり、私たちの調査によると、カップルの大多数(世界平均 で84%)が、配偶者やパートナーとの関係に満足していると回答しています。イプソス |データダイブ: 一年の振り返り

  3. 2023年3月: 女性の課題について男性が語る
    国際女性デーに向けたイプソスの年次調査では、大多数(32カ国の平均68%)が、自国において社会的、政治的、および/または経済的権利の面で現在男女間に不平等があることに同意していることが明らかになりました。

    しかし、より深く掘り下げると、男性の55%(世界平均)が、女性の平等を追い求める行動が行き過ぎて、実際には男性が差別されることにつながっていると考えていることも明らかになりました。 イプソス |データダイブ: 一年の振り返り

  4. 2023年4月: 集団としての十字架を背負う
    イプソスが毎年実施しているアースデイに関する調査では、企業、政府、個人の全てが気候変動に対して行動を起こす責任があると考える人が最も多いことが明らかになりました。 イプソス |データダイブ: 一年の振り返り

  5. 2023年5月:依然としてピンチを感じる
    北半球の春が終わりに近づくにつれ、生活費危機が深刻化する中で世界中の人々がどれほど苦しんでいるかを明らかにしました。

    イプソス グローバル インフレ モニターの驚くべき第 4ウェーブでは、29 カ国の平均で 28% が、生活がかなり/非常に困難であると回答しています。特にアルゼンチンは、ラテンアメリカ諸国でインフレが急激に進む中、特に厳しい一年を過ごしました。 イプソス |データダイブ: 一年の振り返り

  6. 2023年6月: 虹色の旗を振る
    世界中がプライド月間を祝う中、イプソスは新たなグローバル調査を実施し、Z世代は上の世代に比べてLGBTQ2S+コミュニティの一員であると認識する傾向が非常に強いことが明らかになりました。 イプソス |データダイブ: 一年の振り返り

  7. 2023年7月: ロボットに取って変わられる?
    今年は誰もが ChatGPT だけでなく、より一般的な AI についても話題にしていました。AI に関するさまざまな問題に対する世界的な調査では、AIが近い将来、自分たちの仕事を変えるか、あるいはAIに取って変わられてしまうのではないかという不安をかなり感じていることが明らかになりました。 イプソス |データダイブ: 一年の振り返り

  8. 2023年8月: 非常に政治的かつ個人的な問題
    北半球の夏も終わりに近づくにつれ、私たちは中絶に関する年次グローバル調査を実施しました。データを詳しく見てみると、世界平均で中絶の合法化を最も支持しているのは年配の女性で、若い男性は最も支持していないことが明らかになりました。 イプソス |データダイブ: 一年の振り返り

  9. 2023年9月: 未来は今
    多くの子供、十代の若者たちが世界中の教室に戻ってくる中、イプソスは初の教育に関する意識調査を導入しました。

    私たちはテクノロジーと AI に関する懸念について調査を続け、今回は渦中のトピックである、 AI を学校で禁止すべきかどうかを調査したところ、子供を学校に通わせている親達のほぼ半数(世界平均)が、新たなテクノロジーは禁止されるべきではないと考えていることが分かりました。 イプソス |データダイブ: 一年の振り返り

  10.  2023年10月: メンタルヘルスこそが健康
    世界メンタルヘルスデーに向けて、年次メンタルヘルス調査を実施しました。その結果、私たちの多くは最近大きなストレスを抱えており、このような困難な時代(いわゆるポリクライシス)に対処するのが難しいと感じていることがわかりました。 イプソス |データダイブ: 一年の振り返り

  11.  2023年11月: 気候変動に対する不安が増大
    国連が現在、観測史上最も暑い年として歴史に残るだろうと発表しているこの年に、気候変動に関連した洪水や火災が世界中で多発する中、自然災害に対する懸念が高まったのも不思議ではありません。

    ハリファックス国際安全保障フォーラムのためにイプソスが実施した調査によると、自国で起きている大規模な自然災害をやや、または非常に現実的な脅威だと感じている割合が、2015 年の 58%、2022 年の 66%から増加し、2023 年には世界の平均で70%となりました。 イプソス |データダイブ: 一年の振り返り

  12.  2023年12月: しぶといインフレが続く
    2023 年も終わりを迎え、イプソス グローバル インフレ モニターの第 5ウェーブ では、前年比で少々改善したとはいえ、多くの人々が依然として経済的に苦労していることが判明しました。

    特に買い物客は、製品サイズが小さくなっているにもかかわらず価格は変わらないこと(別名シュリンクフレーション)を良く思っていません。33カ国の平均でほぼ半数の48%が、企業が帳尻を合わせるためとはいえ、シュリンクフレーションは容認できないと回答しました。 イプソス |データダイブ: 一年の振り返り

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