グローバル消費者信頼感、8ヵ月連続で上昇

期待指数がパンデミックレベル以前の水準に回復

2021年5月19日、ワシントン DC — イプソスのグローバル消費者信頼感指数(Global Consumer Confidence Index)は、前月比で0.9ポイント上昇し、パンデミック前の2020年1月の水準をわずか2.3ポイント下回りました。なお、消費者の地域経済、財政状況、雇用に関する見通しを示す「期待指数」は、今月、パンデミック以前の水準に戻り、過去11年間の平均値をわずかに上回りました。
グローバル消費者信頼感指数は、世界24市場の国別指数の平均値です。これは、イプソスのグローバルアドバイザー調査オンラインプラットフォーム上で実施する、75歳未満の17,500人以上を対象とした毎月の調査に基づいています。今回は2021年4月23日~5月7日に実施されました。
調査対象24カ国のうち、米国(+3.7)、イスラエル(+3.4)、英国(+2.7)、ポーランド(+2.6)、フランス(+1.9)、ハンガリー(+1.9)、サウジアラビア(+1.8)、イタリア(+1.7)、メキシコ(+1.7)、スペイン(+1.6)の10カ国は、先月と比較して国別指数が大きく上昇しました。大幅に下降したのは、インド(-3.4)とトルコ(-2.1)の2カ国のみです。

 

国別指数(National Index) のトレンド

グローバル消費者信頼感指数は46.4で、4月の45.5から上昇し、6ヶ月連続で上昇しました。

  • 国別指数が50を超えているのは以下の8か国:中国(72.6)、サウジアラビア(65.7)、米国(59.5)、スウェーデン(57.3)、オーストラリア(56.6)、英国(54.2)、インド(53.0)、ドイツ(52.4)
  • 国別指数が35を下回る国は、トルコ(30.0)とアルゼンチン(34.4)の2カ国のみ。
  • 今回の調査でも、前月比で最も高い伸びを示した3カ国(米国、イスラエル、英国)は、オックスフォード大学のデータによると、ワクチン接種率が高い国でもある。  

 

期待指数、雇用指数、投資指数のトレンド

期待、雇用、投資の各指数は、3ヶ月連続で前月比で上昇しました。英国、イスラエル、ポーランド、サウジアラビア、スペイン、米国の6カ国では、3つの指数すべてで1.5ポイント以上の大幅な上昇が見られました。一方、インドとトルコは3つの指数ともに大幅に低下しました。

  • グローバル雇用指数は、2021年4月から1.2ポイント上昇し、現在52.1。2020年1月時点の値には4.3ポイント足りない。イスラエル、米国、ハンガリーは前月比で最大の上昇を示し、トルコとインドは前月比で大幅な下降を示した。パンデミック前の水準と比較すると、中国とサウジアラビアが3ポイント以上上昇しているのが目立つが、メキシコとブラジルは10ポイント以上下降している。
  • グローバル投資指数は先月から0.6ポイント上昇し、現在は40.5。2020年1月時点と比べて1.9ポイントの低下となっている。前月比で大幅に上昇した国は、イスラエル、英国、米国をはじめとする8カ国で、インドは前月比で4.7ポイント下降した。
  • 期待指数は57.1で、前月比0.9ポイント上昇し、2020年1月の水準を0.1ポイント上回った。24カ国中11カ国が4月に比べて大幅に上昇しており、中でもポーランド、フランス、英国が大きく上昇している。トルコ、アルゼンチン、インドでは、先月から大幅な下落が見られる。2020年1月と比較すると、オーストラリアでは9ポイント以上の上昇、アルゼンチンでは11ポイント以上の下落という幅の変化が見られる。
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    イプソスのインタラクティブポータル Consolidated Economic Indicators では、グローバル消費者信頼感インデックスとサブインデックスに関するグラフ比較、トレンドデータ、それらのベースとなる質問をご参照いただけます。

     
    この調査について
    これらの調査結果は、 Refinitiv /Ipsos’ Primary Consumer Sentiment Index (PCSI) のデータに基づくものです。調査は毎月、イプソス・グローバルアドバイザーのオンライン調査プラットフォームを使用して世界24市場の17,500人以上(アメリカ、カナダ、イスラエル、トルコ、南アフリカでは18~74歳、その他では16~74歳)を対象に実施されています。毎月のサンプルサイズは、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国(本土)、フランス、ドイツ、イタリア、日本、スペイン、イギリス、アメリカでは各国1000人以上、アルゼンチン、ベルギー、ハンガリー、インド、イスラエル、メキシコ、ポーランド、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、韓国、スウェーデン、トルコでは各国500人以上です。
    各月に収集されたデータは、各国のサンプル構成が、その国の最新の国勢調査データに基づく成人人口の属性を最もよく反映するように加重されています。また、毎月収集されたデータは、グローバルサンプル総数の中で各国が等しくなるように加重されています。アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、英国、ハンガリー、イタリア、日本、ポーランド、韓国、スペイン、スウェーデン、米国のオンライン調査は、一般的な労働年齢人口を代表するものと考えられます。ブラジル、中国本土、インド、イスラエル、メキシコ、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコのオンラインサンプルは、一般人口に比べて都市部、高学歴、富裕層が多く、結果はより「コネクティッド」な人々の意見を反映していると捉えるべきです。
    サンプル調査や世論調査には、カバレッジ・エラーや測定エラーなど、その他のエラー要因が含まれる場合があります。Refinitiv/イプソスのオンライン調査の精度は、ベイズ信頼区間を用いて測定されます。ここでは、3ヶ月間のサンプル数が3,000人以上の国では±2.0ポイント、3ヶ月間のサンプル数が1,500人以上の国では±2.9ポイントの信頼性間隔を持つ世論調査となっています。
    この調査結果の公表は、現地の規則や規制に従います。
    Refinitiv/IpsosのPrimary Consumer Sentiment Indexで毎月報告される結果は、その月のデータのみに基づいており(したがって、各国のベースは500以上または1,000以上)、他の月の結果との比較が行われますが、これらはそれぞれ1ヶ月のデータに基づいています。一方、IpsosのGlobal Consumer Confidence at-a-Glanceで任意の月に報告された結果は、その月だけでなく前々月に収集されたデータに基づいており、過去3ヶ月間の「ローリングアベレージ」で構成されています。この手法により、各指標のサンプルサイズを3倍にすることができます。したがって、どの国においても、ベースとなるサンプル数は1,500以上から3,000以上となります。しかし、ある月に報告された調査結果の新鮮さを高めるため、同月のデータには45%、前月のデータには35%、さらにその前月のデータには20%の加重をしています。Refinitiv/Ipsos Primary Consumer Sentiment Index (PCSI)は、2010年から継続している、地域経済の現状と将来、個人の財務状況、貯蓄、大規模な投資を行う信頼感などについての消費者の意識を調査する月次調査です。PCSIの指標は、調査対象の24カ国について、以下の11の質問すべてに基づく「主要指数」と、これら11の質問のサブセットに基づくいくつかのサブ指数で構成されています。これらのサブ指数には、「期待指数」、「投資指数」、「雇用指数」が含まれます。

     

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