機会に対する人種、民族、および出身国の影響:認識と個人的経験

民族性や出身国が雇用、教育、住居、社会サービスへのアクセスにどの程度影響しているのかを世界27カ国で実施した世界経済フォーラムのための調査

ニューヨーク、2021年2月26日 — 世界経済フォーラムのためにイプソスが実施した新しい調査によると、調査対象となった世界27カ国で65%の対象者が、自国では人種、民族、出身国が雇用機会に影響を与えていると考えています。自分の人種、民族、出身国については、39%が自身の雇用機会に影響を与えたと回答しています。

2021年1月22日~2月5日に、世界27カ国の2万人以上を対象に実施されたオンライン調査では、調査対象者の60%が、自国では人種、民族、出身国が、教育機会、住居を得ること、社会サービスを受けることに何らかの影響を与えていると認識していることが明らかになりました。平均すると、自分自身の人種、民族、出身国が「自身の教育機会」に影響を与えていると回答したのは38%、「社会サービスを受ける機会」は38%、「住居を得ること」は35%でした。しかし、それぞれの機会について、約3分の1が自分の人種、民族、出身国が全く影響を与えていないと回答しています。

調査対象となった27カ国の平均では、過去1年間に世界各地で起こった出来事が自国の住居、教育、雇用、社会サービスの機会やアクセスに差が増したと答えたのは46%でした。一方、出来事が差に影響しなかったと回答したのは43%、差が少なくなったと回答したのは12%でした。

 

調査結果の詳細

機会に対する民族性および出身国の影響についての認識

  • 27カ国の65%が、自国では誰かの人種、民族、出身国が雇用機会に影響を与えていると考えている(「非常に」24%、 「やや」 41%)。
    • 南アフリカ (79%) 、日本 (78%) 、ベルギー (74%) 、カナダ (73%) 、オランダ (73%) 、ブラジル (71%) では7割以上、マレーシア (44%) では半数以下。
  • 60%が、人種、民族、出身国が住居を得ることに影響を与えているると考えている。
    • 南アフリカ (75%) 、インド (74%) 、ベルギー (73%) 、フランス (70%) 、ドイツ (69%) 、日本 (69%) 、米国 (67%) では3分の2以上、ロシア (38%) 、中国 (44%) 、ポーランド (46%) 、アルゼンチン (48%) では半数以下。
  • 60%が、教育の機会に影響を与えていると考えている。
    • 南アフリカ (76%) 、インド (73%) 、チリ (68%) 、ブラジル (68%) 、韓国 (67%) 、日本 (67%) では少なくとも3分の2以上、ロシア (39%) 、スウェーデン (47%) 、ポーランド (47%) では半数以下
  • 60%が、社会サービスを受けることに影響を与えていると考えている。
    • 南アフリカ (74%) 、インド (74%) 、日本 (69%) 、ブラジル (68%) 、メキシコ (67%)では3分の2以上、スウェーデン(49%)、ロシア(42%)では半数以下。
perceived influence onf someones' ethnicity

 

 

自分の人種、民族、出身国が機会に与える影響:個人的経験

 

  • 調査対象となった27カ国の39%が、自分の人種、民族、出身国が、生涯を通じて自分自身の雇用機会に影響を与えてきていると回答している(「非常に」12%、「やや」28%)。
    • 南アフリカ (67%) とインド (64%) では半数以上がこの経験があると回答。一方、フランス (56%) 、ハンガリー (49%) 、ロシア (49%) では約半数が経験したことがないと回答。
  • 38%が、自分の人種、民族、出身国が教育機会に影響を与えてきていると回答している。
    • インド (65%) 、南アフリカ (62%) 、マレーシア (56%) 、韓国 (55%) では半数以上が影響を与えてきていると回答。ロシア (19%) 、スウェーデン (20%) 、フランス (22%) では4人に1人以下。
  • 38%が、自分の人種、民族、出身国が社会サービスを受けることに影響を与えてきていると回答している。
    • インド (68%) 、南アフリカ (58%) 、マレーシア (56%) では過半数がそのようの経験があると回答。ロシア (20%) 、イギリス (23%) 、スウェーデン (24%) ではの4人に1人以下。
  • 35%が、住居を得ることに影響したと回答している。
    • ロシア (22%) 、スウェーデン (22%) 、英国 (23%) 、フランス (23%) では4人に1人以下であるのに対し、インド (65%) と南アフリカ (57%) では半数以上が 「経験あり」 と回答。

認識 vs. 個人的経験

人種、民族、出身国がどれだけ自分の機会に影響を与えるかについての認識と、報告された個人的経験は、国によって大きく異なります。4つの機会のすべてについて、27カ国の平均値と比較して、いくつかの国は、特に高いまたは低いレベルの認識と、特に高いまたは低いレベルの個人的経験とが組み合わさって際立っています。

  • 認識、個人的経験とも高い:南アフリカ、インド
  • 認識は高いが、個人的経験は低い:日本、ベルギー、フランス
  • 認識は低いが、個人的経験は高い:マレーシア
  • 認識、個人的経験とも低い:ロシア、ポーランド、スウェーデン、英国

機会の差に対する最近の出来事の影響

PERSONAL EXPERIENCE

 

  • 中南米、スペイン、南アフリカではおよそ10人に6人、フランス、イタリア、マレーシア、日本、スウェーデン、ベルギー、米国では約半数が、最近の出来事によって、人種、民族性、出身国による機会の差が高まったと回答している。
  • ドイツ、ポーランド、サウジアラビアでは3人に1人、中国では4人に1人、ロシアでは7人に1人のみ。
perceived image results per country

 

この調査について

本調査は、2021年1月22日~2月5日、世界27カ国の20,020人(アメリカ、カナダ、マレーシア、南アフリカ、トルコでは18~74歳、その他22カ国で16~74歳)を対象に、Ipsos Global Advisorオンラインプラットフォームで実施したものです。

サンプルサイズは、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国 (本土) 、フランス、ドイツ、英国、イタリア、日本、スペイン、米国で各1,000人、アルゼンチン、チリ、ハンガリー、インド、マレーシア、メキシコ、オランダ、ペルー、ポーランド、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、韓国、スウェーデン、トルコでは各500人です。

アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、英国、ハンガリー、イタリア、日本、オランダ、ポーランド、韓国、スペイン、スウェーデン、米国のサンプルは、これらの国の75歳未満の一般成人人口の代表ととらえることができます。

ブラジル、チリ、中国、インド、マレーシア、メキシコ、ペルー、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコのサンプルは、一般よりも都市部居住者で、教育水準が高く、かつ/または富裕層であり、よりインターネットでつながる層の見解を反映しているとみなすべきです。各国のサンプル構成が、最新の国勢調査データに基づく成人人口の人口統計学的特性を最もよく反映するように、データは加重されています。結果の合計が100にならない場合、または 「差」 が実際よりも+/- 1多い/少ないと思われる場合は、端数処理、複数回答、または「分からない」の除外、または明記されていない回答が原因である可能性があります。

イプソスオンライン世論調査の精度は、1,000から+/- 3.5パーセントポイントの精度と500から+/- 4.8パーセントポイントの精度の世論調査の信頼区間を使用して計算されます。イプソスの信頼区間の使用についての詳細は、Ipsosのウェブサイト (www.ipsos.com) をご覧ください。

これらの調査結果の公表は、各国の規則に従います。

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