世界が懸念していること- 2018年9月

イプソスが実施したグローバル調査で、いま世界の人々が最も懸念しているのは、「失業」「貧困・社会の不平等」「犯罪・暴力」「金融・政治の腐敗」がトップ4であることが明らかになりました。

世界が懸念していること- 2018年9月

世界の懸念事項調査(The What Worries the World study)によると、調査対象国28カ国の過半数の人々(グローバル平均で60%)は「自国は間違った方向に向かっている」と感じており、 中でもブラジル(88%)、スペイン(81%)、南アフリカ(81%)、フランス(76%)、ペルー(75%) で懸念度が顕著に高いという結果が出ています。

世界の懸念事項調査は、アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チリ、中国、フランス、イギリス、ドイツ、ハンガリー、インド、イスラエル、イタリア、日本、マレーシア、メキシコ、ポーランド、ペルー、ロシア、サウジアラビア、セルビア、南アフリカ、韓国、スペイン、スウェーデン、トルコ、アメリカの65歳未満の成人を対象に毎月実施しているオンライン調査です。

この調査によって対象28カ国の過半数の人々が「自国は間違った方向に向かっている(平均60%)」と考えていることが明らかになりました。しかし国別に見ると、そのスコアは各国で大きく異なっています。

正しい方向

  • 自国の方向性について最も自信があった国は、またもや中国(92%)です。サウジアラビア(78%)、インド(67%)は引き続き第2位と第3位を維持。マレーシア(65%)は8ポイント上昇し第4位に躍り出ました。日本は40%が「方向性は正しい」と回答しました。
  • スウェーデン(42%)では、総選挙の結果、ステファン・ロベーン氏が首相の地位に留まったことの影響が見られます。国の方向性については楽観的な見方がされており、前月と比較して11ポイント上昇しました。

間違った方向

  • 一方、ブラジル、スペイン、南アフリカ、フランス、ペルーの人々は自国の方向性について大きな不安を抱いています。「自国は正しい方向に向かっている」と考えるブラジル人の割合は12%のみです。スペインは19%、南アフリカは24%、フランスは24%の人々が「正しい方向に向かっている」と考えています。
  • 韓国(50%)では前月からー8ポイントと、楽観度が大きく下降しました。大きく跳ね上がった2018年5月(74%)と比較すると24ポイント下降したことになります。
  • その他大きく下降したのは南アフリカ、トルコ(それぞれー7ポイント)、スペイン、イスラエル(それぞれー5ポイント)です。

世界の人々の5大懸念事項

  1. 金融・政治の腐敗 (34%) ペルー(68%)はこの問題に関して最大の懸念度を見せました。次いでマレーシアとロシア(それぞれ53%)です。アルゼンチン(44%)は前月から10ポイント上昇し、懸念度が大幅に増大しました。前月同様、スウェーデン(6%)、ドイツ(7%)はもっとも懸念度の低い二国となりました。
  2. 失業 (33%) 最も懸念度の高い国は韓国(69%)で、イタリア(64%)、スペイン(61%)が続きました。韓国はこの問題に最も悩ませれているだけではなく、前月から最大幅(8ポイント)の上昇を見せました。ドイツ(11%)はこの問題に対して最も懸念が低い国となり、イスラエル(12%)、アメリカ(13%)が続きました。
  3. 貧困・社会的不平等 (33%) この問題に対して最も懸念度が高かったのはロシア(60%)で、セルビア(55%)、ハンガリー(45%)、ドイツ(44%)が続きました。アメリカ(18%)は、2017年通年と2018年のほとんどがそうであるように、今回ももっとも不安の少ない国となり、スウェーデン(19%)、サウジアラビア(22%)が続きました。
  4. 犯罪・暴力 (31%) この問題に対し最も懸念度の高かった国は南アフリカ(62%)で、メキシコ(61%)、ペルー(60%)、チリ(51%)が続きました。ドイツ(43%)はこの問題に対して最大幅の上昇を見せ、前月との比較で10ポイント上昇しました。犯罪・暴力に対する不安はサウジアラビア(11%)で最も低く、僅差でロシアとハンガリー(それぞれ13%)、そして日本(15%)が続きました。
  5. ヘルスケア (24%)
この調査は世界28カ国(アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チリ、中国、フランス、イギリス、ドイツ、ハンガリー、インド、イスラエル、イタリア、日本、マレーシア、メキシコ、ペルー、ポーランド、ロシア、サウジアラビア、セルビア、南アフリカ、韓国、スペイン、スウェーデン、トルコ、アメリカ)でイプソス・オンラインパネルシステムを利用して実施されたものです。2018年8月24日~9月7日にカナダ、イスラエル、アメリカでは18歳~64歳、その他の国では16歳~64歳を対象として、20,787件のアンケートを実施しました。データは各国人口構成比に基づいて加重されています。

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