新型コロナウイルス:予想とワクチン接種
世界中の人々が認めるーコロナはこれからもあり続ける
世界経済フォーラムWorld Economic Forumのためのイプソスの新しい調査によると、30カ国の平均で、調査対象者の71%が新型コロナウイルスの蔓延が完全に止まるとは思っていないことがわかりました。中国の51%からオランダの85%まで、すべての国の成人の過半数が、「あらゆる対策を講じても、COVID-19とその亜種の拡散を完全に阻止することはできないだろう」という意見に同意しています。
しかし、今回の調査では、ワクチン接種の義務化に対する国民の支持の度合いが、国によって大きく異なることが明らかになりました。インド、中国、マレーシア、シンガポール、ラテンアメリカ全域では、75%以上が 「コロナワクチンの接種を対象者に義務付けること」を支持しています。中・東欧の大部分と米国では、過半数が反対しています。様々な施設(スポーツ会場、レストラン、職場など)でワクチン接種の証明を義務付けることについての見解は、ワクチン接種の義務付けについての見解を反映しており、国によって同じような違いがあります。
この1年間で、中国、イタリア、オーストラリア、ドイツ、フランスではワクチン接種義務化に対する支持率が大きく上昇しましたが、日本とアメリカでは低下しました。
これは、イプソスが2022年1月21日~2月4日、世界30カ国の18歳~74歳の成人20,525人を対象に、グローバルアドバイザー・オンラインプラットフォームGlobal Advisor online platformで実施した調査の主な結果です。
新型コロナウイルスの広がりが止まらないという確信
30カ国平均で71%以上の成人がそのように回答していますが、特に北欧、北米、アジア太平洋の高所得国において、COVID-19は永久に私たちとともにあるという予想が広がっています。
ワクチン接種の義務化への支持
調査対象となった30カ国の平均では、63%が「対象者のワクチン接種の義務化」を支持し、32%が反対、5%がわからないと回答しています。
インド(89%)ペルー(86%)を筆頭に、アジアや中南米の新興国で支持率が75%を超えています。一方、ルーマニア(57%)、ハンガリー(54%)、ロシア(53%)、米国(51%)、オランダ(51%)では反対が圧倒的に多くなっています。
50歳以上の成人全員、または18歳以上の成人へのワクチン接種義務化に対する支持は、いくつかの例外はあるものの、概ね「対象者全員」と変わりません。
- 50歳以上の成人全員へのワクチン接種義務化の支持は、フランス、ベルギー、スウェーデン、韓国で「対象者全員」より高く、中国、ロシアで低い。
- 18歳以上の成人全員へのワクチン接種義務化に対する支持は、フランスとオランダでは「対象者全員」よりも高く、ハンガリーとルーマニアでは低い。
2021年4月に12カ国で実施した同様の調査との比較では、18歳以上の成人全員へのワクチン接種義務化に対する支持は、その後、中国(+14ポイント)、イタリア(+10)、オーストラリア(+10)、ドイツ(+9)、フランス(+6)で大きく増加し、日本(-13)、米国(-8)で減少していることがわかります。
ワクチン接種証明書の義務付けへの支持
「スポーツイベントへの入場」(世界平均71%)と「旅行などの通常活動への復帰」(69%)への支持は、「レストラン内での食事」(66%)、「職場への復帰」(64%)よりも若干高くなっています。各シチュエーションでワクチン接種の証明を義務付けることへの支持の度合いは、ワクチン接種の義務付け全般に対する支持と同様に、地域によって差が見られます。
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