世界メンタルヘルスデー:78%が心の健康は体の健康と同じくらい重要と回答

世界の 58% が自分の心の健康について頻繁に考えています。

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78%が心の健康は体の健康と同じくらい重要だと考えている一方で、自国の医療制度が両者を同等に扱っていると答えたのは、世界全体ではわずか34%に過ぎないということが明らかになりました。

イプソスの「世界メンタルヘルスデー」の調査では、3年分のトレンドデータをもとに、人々が自分自身のメンタルヘルスについてどのように感じているのか、精神的な健康に影響を及ぼしている要因は何か、また、より広範な医療環境を背景にどのような変化が起きているのかを探ります。

主な調査結果:

  • 31カ国全体では、78%が心の健康は体の健康と同じくらい重要だと考えている。
  • しかし、自国の医療制度が心の健康と体の健康を同じくらい重要であると位置付けていると答えたのは、世界全体ではわずか34%に過ぎない。
  • 体の健康についてよく考えると回答した人のほうが多く71%であったのに対し、心の健康についてよく考えるという人は58%だった。
  • ラテンアメリカの人々は特に、自分の心の健康について考える傾向が強い。上位6カ国のうち5カ国がこの地域の国である。

心の健康と体の健康

最近のイプソス グローバル医療サービス モニターでは、メンタルヘルスの重要性が強調され、がんなどの疾病を上回る健康上の懸念事項の第1位となっています。

世界メンタルヘルスデーの調査報告書によると、58%が自分の心の健康についてよく考えると答えています。南アフリカとブラジル(ともに75%)では、このように回答する人が最も多い結果となりました。一方、唯一韓国では、心の健康についてあまり考えないという人が多く、61%が「めったに考えない/一切考えない」と答えています。

 

世界の78%が、心の健康は体の健康と同じくらい重要だと答えていますが、自国の医療制度が同等に扱っていると答えたのはわずか3分の1(34%)に過ぎません。特に、アルゼンチン(88%)、コロンビア(87%)、ペルー(87%)のラテンアメリカ3カ国が「どちらも同じくらい重要である」を多く回答しています。

しかし、多くの人々は、それが自国の医療制度に反映されていないと考えています。ラテンアメリカ地域では、医療制度が両者を同等に扱っているという回答が最も低く、メキシコ(38%)、アルゼンチン(37%)、コロンビア(35%)では、体の健康がより重要視されていると回答されています。

アジア地域では、自国の医療制度が心の健康を同等に扱っていると回答する割合が最も高い結果となりました。マレーシア、タイ、インドネシア、インド、シンガポールの5カ国では、過半数が心の健康が体の健康と同等に優先されていると答えており、日本と韓国も高い水準(それぞれ49%と45%)を記録しています。


本調査について

これは、イプソスが 2023 年 7 月 21 日~ 8 月 4 日に イプソス グローバルアドバイザー オンライン プラットフォームで、インドでは IndiaBus プラットフォームで、 31 か国を対象に実施した調査の結果です。インドでは18歳以上、カナダ、アイルランド共和国、マレーシア、ニュージーランド、南アフリカ、トルコ、米国では18~74歳、インドネシアとシンガポールでは21~74歳、他のすべての国では 16 ~ 74 歳の23,274人を対象に調査を実施しました。

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